南部へ進出する企業

■ベトナム最大都市ホーチミン
ベトナム最大都市であるホーチミンは、商都としても有名で、経済発展に関してはベトナム国内で最初に発展を遂げた街であります。それにはホーチミンがもともと南ベトナム時代だったことが関係していると思います。南ベトナム時代、既にホーチミンは開放経済を経験していました。南北が一緒になってからのベトナムとして開放経済を推進し始めた1990年代になると、過去の経験が功を奏して、ベトナムの他地域よりも南部のホーチミンは早く外資系企業の進出が目立ち始めました。

■工業団地
ベトナムでは最も古い工業団地の一つに数えられているタントゥアン工業団地はホーチミン市7区にあり、ホーチミン中心部から車で約20分で行くことが出来ます。このタントゥアン工業団地へは1990年代から多くの企業が進出しています。
2003年頃より日系企業や投資家のベトナム進出が増加してきました。しかし、日系企業の多くはホーチミン市内にあるタントゥアン工業団地へ進出することはありませんでした。進出した場所はドンナイ省やビンズン省でした。ドンナイ省やビンズン省はホーチミン中心部から車で約1時間で行くことが出来ます。その理由としてホーチミンから近いだけでなく、北部や中部などの他の地域と比べてインフラ整備が進んでいることが挙げられます。また日系企業の進出よりも先にサブプライヤーとなる韓国系企業や台湾系企業が進出していたことも挙げられます。おまけにタイやカンボジアへ他地域と比べても近い立地にあることなども考えられると思います。
進出した理由=メリットを十分に生かすために輸出加工型生産業を中心として安価な労働力を求めて他国や他地域から生産拠点を移転もしくは拡大するかたちで進出してくる企業が多いのも、南部の工業団地へ進出する企業の特徴だと思います。

■高いGDPの影響
現在、ホーチミンにおける1人あたりのGDPが5,000ドルに近づいています。このことから、ホーチミンはベトナム国内随一の消費マーケットとして注目されています。そのこともあってベトナム国内で生産し販売するという地産地消型の食品や生活必需品の大手製造業の進出も増えています。

■小売業の進出
かねてより小売業進出の足かせとなっていたエコノミックニーズテストという規制があります。これは2店舗目以降の出店に関しては出店予定地域におけるマーケットの安定度や人口密度など管轄省庁の定める基準を満たさないと出店出来ませんでした。しかし2013年に法改正され、中央直轄都市や省において、インフラが整備されている地域であれば店舗面積が500㎡未満の店舗であればエコノミックニーズテストが不要となりました。
これによってファミリーマートなどのコンビニエンスストアが急拡大しています。他にも丸亀製麺所やマクドナルドの進出なども例に挙げられると思います。
また郊外型のショッピングモールであるAEON MALL(イオンモール)が2014年1月にホーチミン郊外のタンフー区にオープンし、2014年11月にはビンズン省にもオープンしました。