ベトナム進出

ベトナムへ進出するにあたって、悩みの種となるのが電力・物流・資材調達・労務管理・天災が挙げられると思います。

①電力
電気料金はASEAN諸国の中では安いほうですが、供給量が十分といえる状態ではありません。しかし工業団地への電力は他地域よりも優先供給されていますので停電は深刻なことではありません。また工業団地によっては自家発電施設が備わっていることもあります。
②物流(船舶)
北部の輸出入の拠点となっているハイフォン港は、河川港なので大型船が入港することが出来ないため、香港などを経由して大型船に積み替える必要があります。現在、ハイフォン市東部に大型船が入港可能な水深14メートルの深水港を日本のODAによって建設している。(2017年完成予定 ラックフエン国際港)
南部には大型船が入港可能なカイメップ・チーバイ港(バリア・ブンタウ省)があり、南部における輸出入の拠点となっています。
③物流(トラック)
道路は地域によって整備状況の善し悪しがありますが、国内輸送においては北部ハノイから南部のホーチミンまでといったように運送システムが確立しております。また、日本とは違ってベトナムは近隣諸国と国境が陸続きとなっていることから、タイ・ラオス・カンボジアへのトラック輸送も整備されています。
④資材調達
日系の製造会社において資材(プラスチックや木材、金属など)の大半は輸入に頼らざるを得ません。これには理由があって、外資系企業が本格的に進出し始めてから、あまり年月が経っておらず、まだまだ国内需要の供給量を補えるほど産業が育ってないことが挙げられます。
⑤労務管理
ベトナムは近隣のASEAN諸国と比べても、まだまだ賃金は安いとは言ってもインフラなどの要因から少しずつ上昇傾向にあります。また経済発展の歴史が浅いことや、国民の平均年齢が低いことからもわかるように、技術者や管理者などの人材が慢性的に不足しています。そのため、日本の社員や技術者を駐在員としてベトナムへ滞在させるか、ベトナム現地にある日系人材紹介会社を利用して有能な人材を確保することが多いです。コンサルティング会社の人間がいうのもなんですが、日系の人材紹介会社と付き合うことで労務管理に関するアドバイスを無償でもらえることがあるので日本人だけでなくベトナム人のスタッフであっても雇用したい時は人材紹介会社に声をかけて付き合うことが良いと思います。

下記は、ベトナムにおける日系人材紹介会社となります。
キャリアリンク ベトナム:日本人の人材だけでなく、ベトナム人の人材紹介を多く手がける。日系人材紹介会社としては初めてホーチミン市より表彰された老舗の人材紹介会社。
プログレッサー:中国とベトナムに強い人材紹介会社

⑥天災のリスク
近隣の国であるインドネシアでは度々地震が発生しているせいで、同じ東南アジアのベトナムも地震が多いかと思っている方も居ますが、ベトナムは地震の発生はほとんどありません。ただ全体的に見ると少ないのですが北部の山岳部にあるマイチャウ省やディエンビエン省においては断層もあることから発生する可能性がないと断言することは出来ません。
また天災リスクとして考えないといけないのは、何と言っても雨です。特に台風は毎年中部や北部を直撃することがあります。そして雨が降り続くと、住宅家屋が浸水することもあるので注意しておく必要があると思います。